夏本番を迎えようとしている兵庫県丹波篠山市内に群れ飛ぶ鳥たちの姿。春先からよく見かける夏鳥「ツバメ」たちだが、よく見るとくちばしが黄色い。巣立ったばかりの「巣立ちびな」だ。
まだ飛び慣れていないのか、8羽ほどの集団でやってきたひなたちは、電線にとまって休憩。その周囲を目にも止まらぬ速度で飛び交っているのは親鳥のようで、飛翔の熟練度が明らかに違う。
餌を運んできた親鳥の姿を確認すると、ひなたちは、「ピピピピピ」と大口を開けてにぎやかに大合唱。その姿は、巣の中にいたころのままで、まだまだ赤ちゃん気分だ。
これから親に習って飛翔したり、餌をとったりしながら一人前を目指すひなたち。秋ごろには立派に育って南方へと渡っていく。
ここまで成長できるひなは半数ほどだそう。「元気に大人の階段昇ってな」とエールを送っておいた。
【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)