ブレイキン特技の小学校教諭 大西開貴さん(丹波市)

2024.08.18
たんばのひと

大西開貴さん

パリ五輪“予選”に挑戦

パリ五輪で唯一、新競技に採用され、注目を集めたストリートダンス「ブレイキン」。大学時代に体育会ダンス部でブレイキンを始め、すっかりとりこに。昨年は、パリ五輪の予選につながっていたオンラインコンテスト「Let’S Moveストリートチャレンジ」にエントリーし、動画でファン投票部門1位に選ばれた。

京都、大阪在住のメンバーと3人でチーム「ハルモニア」を組み、ショーやイベントにも出演。中学1年生の時に全国大会まで進んだピアノを生かし、ダンスの曲は自作している。

原点は、小学生時代にディナモ氷上体操クラブで習っていた器械体操という。中学は野球、高校は陸上部に所属しつつ、友人と独学でアクロバットの練習を続け、高校時代には連続バク転をマスターした。

九州のダンスチームの動画を見て“超人的な動き”に憧れ、「大学で打ち込もう」と決心。大分大学時代には、大分のパフォーマンスコンテストにチームで出場し、2連覇した。「内気だった自分が“素”を出せるようになった。ブレイキンに出合って、人生が変わった」

職業は小学校教諭。子どもたちには「好きなものを見つけて、それを輝かせてほしい」と願う。自分に合った表現を見つけることや、好きなことを追い求めることが、「生きる支えになる」と知っているからだ。

丹波市教育委員会の許可を得て、ダンス教室や氷上西高校ダンス部での指導で普及にも力を入れる。「熱中する楽しさを背中で子どもたちに伝えられたら、教師冥利、ダンサー冥利と思う」。インスタグラム(haruki_aka_shoma)で活動を発信。25歳。

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