兵庫県丹波篠山市内で28日夕、いくつものこぶが垂れ下がったような不思議な雲が見られた。
積乱雲の底に現れることが多い「乳房雲」とみられる。雲の内部に生じた渦を伴う下降気流と雲底付近の上昇気流がぶつかることで特徴的な形が作られるという。激しい雨など天気の急変の兆候とされる。
奇妙な雲に気づいた男性は、「こんな雲は初めて見た。とても不気味。台風10号がこれから関西にもやってくる。大きな被害が出なければいいが」とまゆをひそめていた。
しばらくすると乳房雲は周囲の雲に吸収されるかのように消えた。激しい雨は降らなかったが、今後の天候には十分注意したい。皆さま、どうぞご安全に―。
【丹波新聞空部】