兵庫県丹波市市島町の旧鴨庄小学校でこのほど、イベント「鴨庄サマースクールinナイト」(市島町鴨庄地区自治振興会主催)が開かれ、同地区の小学生26人が参加した。これまで日中に開催していた同スクールを夜に移し、夏休みの宿題をしたり、星座の学習会などを地域住民と楽しんだりするとともに、校舎でお化け屋敷も企画。夜の校舎に、子どもたちの絶叫と笑い声が響いた。
同振興会の福祉・文化・スポーツ委員会を中心に運営し、保護者や同小卒業の中学生8人も協力した。
お化け屋敷は、小学生5人ほどでグループを組み、手にした懐中電灯の明かりを頼りに、真っ暗な校舎内を巡った。ピアノの演奏が流れたり、女性の悲鳴が響いたりと、子どもたちの恐怖心をあおる演出があり、中には「怖い」とびくびくしながら歩く子や、「全然怖くないわ」と肩で風を切って歩く子もいた。
驚かせ役を担った中学生は、各教室で待機。同小最後の卒業生となった市島中2年の2人は、怪しい仮面をかぶって小学生を驚かせた。「鴨庄で、また新しい思い出ができた」とにっこり。小学1年生の児童は「お化け屋敷は、最初はびびっていたけれど、怖くなかった。勉強もしっかりできた」と話していた。
永井登会長(75)は「学校に子どもの声が戻り、『やっぱりいいな』と感じた」とほほ笑んでいた。