7歳からゴルフに打ち込む、兵庫県丹波市の畑凪咲さん(氷上中3年)が、同県丹波篠山市のジャパンビレッジゴルフ倶楽部で開かれた「県ジュニアゴルフ選手権」の中学生女子の部で優勝を果たした。県ゴルフ連盟が主催する大会で、県女王の座をかけ20人が出場。18ホール(パー72)をラウンドし、3バーディー、1ボギーの2アンダーとなる70で回り、2位と1打差の接戦を制した。「緊張はせず、自信があった。もっとバーディーを奪えるチャンスはあったし、60台で回れるように頑張りたい」と話している。
前半9ホールをトップタイの36で回った。ライバルも同じスコアだったため、「絶対に負けたくなかった」と気合を入れ直したという。3位、4位もそれぞれ1打差にひしめく接戦で、後半に勝負をかけた。
最終18ホール(パー5)でバーディーを奪い、激戦を抜け出した。パーに終わっていれば、大会規定により2位になっていた。「何としても決めたかった。平常心で臨めた」と話す。昨年の7位を大幅に上回り、それまでのベストスコア71も更新した。
ゴルフが趣味の父、誠さん(39)から、小学1年生の誕生日に子ども用のクラブセットをプレゼントしてもらった。ゴルフの練習について行くことがあり、興味が湧いたという。同じタイミングで、母の佐紀さん(42)もゴルフを始め、家族で打ちっぱなしを楽しんだり、コースをラウンドしたりした。小学5年から大会に出場し、複数の大会で優勝。今年はすでに12大会に出場した。
身長155センチと小柄だが、ドライバーの飛距離は250ヤードを誇り、同年代の中では飛ばし屋。飛距離を稼ぐこつは「ご飯をいっぱい食べること」と笑う。一方で、ロングアイアンが苦手で、精度の向上が課題という。
現在はほぼ毎日、柏原ゴルフ練習場(同市柏原町柏原)で2時間ほど、ドライバー、アプローチ、パターとまんべんなく練習を重ねている。同練習場所属の男子プロ、山田潤さん(33)から週1回、レッスンを受け、技術の向上を図っている。
高校は、ゴルフ部がある県外の強豪校に進む予定。「まだ全国大会には出場していない。高校生のうちにプロ資格を取ることが目標。世界で活躍する選手になりたい」と意気込んでいる。