民話のミュージカルに 真南条下「鼻の助太郎」 10日「オズメイト」公演

2024.11.06
丹波篠山市地域

ミュージカル「鼻の助太郎」のリハーサルに励む劇団員=兵庫県丹波篠山市南矢代で(提供)

兵庫県丹波篠山市南矢代の劇場「オズブロードウェイシアター」を拠点に活動する女性のみのミュージカル劇団「オズメイト」が10日、同劇場で同市真南条下の民話「鼻の助太郎」を題材にしたミュージカルなどを上演する。午後1時―、3時半―の2部制。同劇団主宰の辻井奈緒子さんは、「田園風景の中で展開する、日本人の心の温かさやほっこりした気持ちを感じてほしい」と観覧を呼びかけている。

夫、助太郎の鼻がよくきくと信じ込んだ嫁が、何でもかぎ当てると広めた。物探しを依頼された助太郎は幸運なことが重なり、ついに殿様からの依頼にも応え、屋敷を建てられるまでになった―というストーリー。

昨年、熊本県八代を中心に語り継がれている「彦一とんち話」を題材にしたミュージカルを上演したところ、好評を博した。来春には「丹波篠山国際博」もあることから、辻井さんが地元の民話を取り上げようと企画。「話の展開が早く、ドキドキする面白さがある」と、鼻の助太郎のお話を現代風にアレンジした。

辻井さんは国際博のクリエイティブ部会副部長を務め、オープニング式典のプロデュースを担当。同ミュージカルを市民ミュージカルのメンバーで上演することが決まっており、海外からの観覧も心待ちにしている。

同日、鼻の助太郎(上演約30分)のほか、「ASAJI―篠山戦国ものがたり」(昨年7月、田園交響ホール)に出演した元宝塚歌劇団の鈴鹿照さんによる創作一人狂言「子狸の願い」(約30分)を上演。さらに、鼻の助太郎も演じる劇団員10人がミュージカル「かぐや姫」(約15分)も上演する。

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