兵庫県丹波篠山市は、2016年度から推進している環境や生き物に配慮した「農都のめぐみ米」の認証制度を今年度から始めた。初めて同認証を受けたコシヒカリが、市内では小多田屋(同市立町)、栗山米穀(同市東岡屋)、阪本屋(同市立町)の3店で販売される。
同米は、農薬や化学肥料を地域の慣行レベルの半分以下にし、中干し時期をずらすなどして育てたもの。21年12月から学校給食に全量を導入している。市はよりブランド力を高めるのを目的に認証制度を始め、認証団体にカエルのマークのシールを配布している。
今年度、同米の要件で栽培した生産者は422人、計577ヘクタール。うち認証を受けたのは10団体の計約74ヘクタール。集荷は市内の若手認定農家でつくる株式会社「B.B LINK」(同市口阪本、田渕真也代表)が受け持ち、市外分は神明(本社・東京都)に出荷した。
23日、大手前南駐車場で開催の「ふるさと農業まつり」で販売する予定。