マルシェで地元盛り上げたい! 20代の同級生立ち上がる 「つながり」増やし楽しむ

2024.11.29
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チラシを手にクリスマスマルシェへの来場を呼びかける実行委員のメンバーたち=兵庫県丹波市柏原町田路で

兵庫県丹波市に住む20歳代前半の同級生ら6人でつくる実行委員会が12月1日午前10時―午後4時、丹波年輪の里(同県丹波市柏原町田路)でイベント「丹波でクリスマスマルシェ」を開く。フードやハンドメイド雑貨、ワークショップなど多彩な約30店舗が出店。バンドなどのステージもある。発起人で、実行委員長の瀬川桃華さん(23)は「イベントを通じて出店者や来場者で横のつながりが増えるのが楽しい。若い力で丹波を盛り上げたい」と話す。

フードは同市内の出店者を中心に、たこ焼きや唐揚げ、クレープといった定番メニューのほか、韓国風いなり寿司、台湾風ぜんざい、和菓子風の甘味餃子などの変わり種も並ぶ。ワークショップはキーホルダーやネックレス、筆文字、アロマ、キャンドルの制作などが体験できる。

ステージは市内のキッズダンススクールやシンガーソングライター、バンドなど7組が出演。各地で人気を博し、恐竜の着ぐるみをまとって競走する「ティラノサウルスレース」も開く。

西宮で生まれ育った瀬川さん。中学3年時に丹波へ引っ越し、四季を感じられる自然豊かな環境に魅力を感じた。その後、18歳で結婚。2人の子を育てながら、現在は七五三やブライダルなどの写真を撮影するカメラマンとして活動する。

育児中の母親と交流する中で「丹波はイベントが少ない」「息抜きしたい」という声を聞いた。四季を感じながら、親子で楽しめるイベントを開こうと一念発起。氷上西高時代の同級生に声をかけ、実行委員会を立ち上げた。出店者は交流サイト(SNS)で募った。

4月に市春日庁舎横のふれあい広場(春日町)でマルシェイベントを初開催し、約20店舗が出店。8月は丹波の森公苑(柏原町)で開き、約40店舗が集まった。いずれも1日で1000人近くが来場し、にぎわった。会場準備は実行委員のメンバーだけで担った。

出店商品がかぶらないよう考慮し、出店者とも積極的に交流して関係を深める。「若い子が頑張っているから」と、”ノーギャラ”で協力してくれる人も増えた。瀬川さんは「お店がいっぱいあって童心に帰れる。お金にはならないけれど、説明のしようがないぐらい、ただ楽しいだけ」と笑顔を浮かべる。

1回目から実行委員として関わる畑田森夢さん(22)は「準備は大変だけれど、お客さんが楽しんでいる姿を見ると、関わっていて良かったと思える」と話す。

瀬川さんは「丹波市内で会場を変えながら、四季に応じ、1年に4回ぐらいは開いていけたら。運営体制を見直しつつ、来場者も、出店者も『来て良かった』と思えるイベントにしていきたい」と話す。

問い合わせは同マルシェのインスタグラムでDM(ダイレクトメッセージ)を。

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