地元に凱旋、剛腕披露 ロッテの中森投手 「野球の楽しさ伝えたい」

2025.01.19
丹波篠山市地域地域注目

球児たちを前にピッチングを披露する中森投手=兵庫県丹波篠山市泉で

兵庫県丹波篠山市出身で、プロ野球・千葉ロッテマリーンズの中森俊介投手(22)が地元に凱旋し、このほど、応援への感謝の気持ちを込めた「ファンミーティング」に参加した。母校の篠山東中学校のグラウンドでは地元の少年野球の球児たちと交流。披露した剛腕に球児たちは、「すごい」と大歓声を上げた。球種のリクエストに応えたり、バッティングを見せたりし、球児たちが憧れるプロの力量で会場を魅了しつつ、笑顔で親睦を深めていた。

中森投手の後援会(遠山満会長)が開催。球児たちとの交流は、丹波篠山ふるさと大使を務めていることから、市と協力して地域貢献の意味も込めて開催し、球児ら約30人が参加した。

後援会の小西寿明副会長が、「君たちが目指しているプロ野球選手。分からないことを教えてもらいながら楽しいお正月にして」とあいさつして開幕。全員でアップをして体を温めた後、球児たちのキャッチボールを見た中森投手は、「いいね」「シンカー投げてるやん」などと激励して回った。

その後、中学校でバッテリーを組んだ盟友、山田祐輔さんを相手に投球を披露。抑え気味ながらも速球を投じ、「はやっ」「やばい」などと球児たちから驚きの声が上がった。

球児たちと記念撮影に納まる中森投手

球児たちからは、「小学校の時、どれくらい練習していましたか?」「どうしたら球が速くなりますか?」などと質問があり、「少年野球は土日しかなかったので、平日は兄と暗くなるまでプニ球(軟らかい球)で試合をしていた。心から野球を楽しむことが一番。みんなも絶対うまくなれる」「お父さんお母さんの言うことを聞いて、ご飯もしっかり食べること」「けが防止のために柔軟やストレッチは毎日したほうが良い。それがうまくなる一番の近道」などと伝えた。

また、「みんながプロになるのは早くて約10年後。もし僕がその時にプロにいたら同じ舞台で野球ができるかもしれない。それまで楽しみに待っています」と呼びかけ、球児たちは目を輝かせながら、「はい」と元気に応えていた。

サインボールなどがもらえるじゃんけん大会を制し、中森投手着用のネックウォーマーを贈られた小学4年生は、「ピッチングがかっこよかったし、とても楽しかった。目標を決めて頑張ることの大切さを教わった。自分もプロになりたい」と喜んでいた。

中森投手は、「楽しかった。地元の野球人口をもっと増やしたい。そのためにも自分が活躍し、野球の楽しさ、素晴らしさを伝えていきたい」と意気込んでいた。

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