小正月の15日、小豆の赤色が邪気をはらうとされる「小豆がゆ」を、大粒の高級小豆「丹波大納言小豆」の国内最大産地の兵庫県丹波市の児童が味わい、無病息災を祈った。
同市立青垣小学校の児童244人。マラソン大会の後に、地域の女性たちが、前日から小豆を炊いて準備したかゆを振る舞った。大鍋で調理し、味付けは塩のみ。学校給食にも使われ、児童たちにとって丹波大納言小豆はなじみ深い。低学年は、ぜんざいやあん餅用のように甘くなく、赤飯とも違った食感に「食べたことがない味」と戸惑い気味。学年が上がるほど箸が進み、お代わりをする児童もあった。
調理した50-80代の女性たちも、七草がゆは作るものの、家庭で小豆がゆは作らない人が大半。味見をし、新春を感じた。