兵庫県丹波篠山市の林で出会ったのは、冬鳥の「ルリビタキ」。「ヒッ、ヒッ、ヒッ」と鳴き声を響かせる姿は、愛らしく、美しい。
全長14センチほど。オスは上面が名の通り瑠璃色で、腹は白、体の側面はオレンジ色と、絶妙に美しい色合い。メスや幼鳥は上面が緑褐色。この日出会ったオスはまだ完全に瑠璃色になっておらず、若い個体とみられる。
瑠璃は青い鉱物「ラピスラズリ」の和名。幸運を招く石ともされ、まさに「幸せの青い鳥」だ。
昨年は能登半島地震など一年の始まりに気持ちが暗くなる話題が多かったため、今年も少し心が身構えていたが、三が日の最終日に出会った一羽の青い鳥が、幸せな気持ちにしてくれた。
ただ、兵庫県では絶滅危惧種に指定されている。人の世と鳥たちの安寧を祈る正月。元気でいてねー。
【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました。本年もよろしくお願いします)