「お粥」で占い 作柄予想の節分神事 竹に入った量で確認

2025.02.02
丹波市地域地域歴史注目

かゆの量を確認する来場者たち=2025年2月2日午後4時12分、兵庫県丹波市市島町徳尾で

節分の2日、米とシノダケを鍋に入れて炊き、シノダケの中に入ったかゆの量で今年の作柄を占う伝統行事「粥占い」が、兵庫県丹波市市島町徳尾の折杉神社で開かれた。13種の野菜の作柄を占い、氏子たちは一喜一憂しつつ、和やかな雰囲気で行事を見守った。

神事の後、鍋の中に米とシノダケ13本を入れて炊いた。シノダケの表面には、占う作物が分かるように印を刻んだ。かゆが炊けるとシノダケを取り出し、鉈で割って量を確かめた。

小麦が最高の「上上」、小豆は「中上」だった一方で、晩稲や大麦は「下下」の予想。同時に行った、カシの角材を炭火の上に置き、焼け具合で今年の天気を予想する「天候占い」は、2―5、7、8月が「照る」の予想。6、9月は「半」、10―12月は「降る」だった。

筆頭総代の男性は、「作柄の結果はもう一つかなぁ」と苦笑い。「地域の人には頑張って作物を育ててほしい」と話していた。

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