カモの楽園カモ? 種類違っても一緒に 旅立ちまであと少し

2025.03.15
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さまざまな種類のカモたちが一緒に過ごしている佐治川=2025年3月15日午前9時10分、兵庫県丹波市氷上町佐野で

春には北の大地へ帰る冬鳥のカモたち。あれ?よく見ると、いろいろな種類が混じっているようだ。

兵庫県丹波市氷上町佐野の佐治川に集う一群をカメラに収め、丹波野鳥の会の梅津節雄会長(71)に種類を尋ねた。

「留鳥のカルガモは雌雄の見分けがほとんどつかない。その他の渡り鳥のカモは、オスが派手でメスは地味な色をしている」。撮影した写真にはカルガモ、マガモのオス、ヒドリガモとコガモのオスとメス、それからツル目のオオバンが写っていた。種類が多く見えたのは、雌雄の差もあった。

ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、コガモ、オオバンが確認できた

梅津さんによると、このほかにもヨシガモ、オシドリ、トモエガモ、オナガガモなども周辺で見ることがあるという。10種類ほどのカモがやってくるようだ。

それにしても、異なる種類どうし、仲良くできるものなのだろうか?「カモたちは平和主義ですね」と梅津さん。「固まっている方が、オオタカやハヤブサなどの外敵から身を守りやすいのだろう」と話す。

まるで集団のように他のカモも続いて飛び上がり、橋を越えて行った2025年3月15日午前9時14分、兵庫県丹波市氷上町佐野で

また、10年ほど前から、昔はいなかったオオバンが見られるように。潜水が得意なオオバンの周りには、“おこぼれ”の水草が浮いてくるため、他のカモが集まってきているのを見かけるそうだ。

この辺りでは、コガモが一番早く9月末ごろに飛来。他のカモは10月ごろから見られ、4月になると中国やロシア方面へ渡るという。

旅立ちの季節まであと少し。仲良く過ごして、また来年も元気に戻ってきてほしい。

【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)

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