県内初の150周年へ 2026年11月に記念式典 藩校の流れくむ篠山鳳鳴高

2025.03.30
地域注目

校名に冠する鳳凰をデザインした記念ロゴマーク

兵庫県立篠山鳳鳴高校(同県丹波篠山市)が2026年度に創立150周年を迎えることを受け、同校でこのほど、記念事業実行委員会の発足式が開かれた。卒業生や同校教諭らが集い、26年11月14日に田園交響ホール(北新町)で開く予定の記念式典などに向けて準備をスタートさせた。県内で最も古い高校の節目を祝い、未来に向けた新たな礎となる日にしたい考え。樋口一哉校長は、「いろんな時代に対応しながら、変化してきた高校。STEAM探究科を立ち上げるなど、これからの時代に活躍できる人材を育てることに挑戦している。ぜひ、この150年を新たなスタートとするため、皆さんのご協力を賜りたい」と呼びかけていた。

発足式では、同校の卒業生で東京大学をへて官僚となり、現在、北総鉄道(千葉県)の会長を務める室谷正裕さんが記念式典で基調講演を行うことが紹介されたほか、▽総務・広報・会計▽記念誌編集▽記念式典▽記念事業▽記念祝賀会―の各部会を設けることが決まった。

また、生徒から募っていた記念ロゴマークとスローガンの案を披露。ロゴは校名に冠する「鳳凰」をデザインし、羽の部分に「150」「Homei」をあしらっている。スローガンは、「150年の軌跡を未来へ~鳳鳴生の挑戦が新たな時代を築く~」。考案した生徒会は、あえて「伝統」という言葉を用いず「軌跡」とし、「150年の道の中で、時代の変化に対応しながら未来をつないできた。これからも挑戦していく学校であり続ける」という思いを込めたという。

150周年記念事業実行委員会であいさつする中西委員長ら=兵庫県丹波篠山市大熊で

実行委員長に就任した中西薫同窓会長は、「自分たちが50年前に入学した時、校長先生が、『来年100年を迎える。皆さんがその瞬間を共有し、盛り上げていくんだ』と言われたことを思い出す」と言い、「皆さんがそれぞれの役割に傾注していただき、県内最初の150年を共に迎えたい」と呼びかけた。

同校は旧篠山藩の藩校の流れをくみ、明治9年(1876)に出来た「篠山中年学舎」を起源とする。県内で最も長い歴史を持ち、150周年を迎える最初の高校となる。

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