黄色の絶景 群生ミツマタが満開 大イチョウの足元で

2025.03.31
丹波市地域地域注目自然

大イチョウを取り囲むミツマタの黄色の花=2025年3月31日午後零時6分、兵庫県丹波市青垣町大名草で

推定樹齢1300年、近畿最大級の大イチョウ「常瀧寺の大イチョウ」(兵庫県丹波市青垣町)の足元で、ミツマタが満開の見頃を迎えている。イチョウの落葉で黄金色のじゅうたんが広がってから4ケ月、イチョウと比べものにならないくらい広範囲を、黄色の花が埋め尽くしている。

大イチョウは、天正5年(1577)の明智光秀の丹波攻めで焼かれた同寺の旧境内、標高410メートルの山中にある。幹回りが11メートル以上あり、鎌倉・鶴岡八幡宮の「隠れイチョウ」の親木説がある。養老年間(720年頃)に同寺開基が植えたと伝わる。

大イチョウの周りに植林したスギが成長し、スギに大イチョウが埋もれるようになったことから、10年ほど前にスギを伐採。4年前に樹木医に診てもらったところ、スギが日当たりを妨げ、水分を吸い上げて樹勢に悪影響を及ぼしていることが分かり、追加伐採した。日当たりが良くなったことで、スギ植林前(昭和30年代)に自生していたミツマタの種が、長い眠りから覚めた。

シカの食害に遭わないため、爆発的に増え、七堂伽藍があった境内を埋め尽くした。大イチョウを取り囲むように、360度群生している。増えたミツマタが大イチョウを弱らせないよう、幹の近くは伐採し、接近を阻止している。

伴智憲住職(69)によると、今年は開花がひと月近く遅れたという。「年々広がっていて、去年よりさらに花が増えた。春の黄色もなかなかの絶景。4月中旬ごろまで楽しめると思う。お参りしてもらえれば」と話している。

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