「愛してっ」 野鳥「イソヒヨドリ」がさえずり 恋愛モードで「春のメロディー」

2025.04.18

民家の屋根に乗り、美しいさえずりを響かせるイソヒヨドリ。「ぼくはここにいるよ!」「愛してっ」と叫んでいるのかも=2025年4月18日午前8時30分、兵庫県丹波篠山市内で

兵庫県丹波篠山市内に水笛のような美しいさえずりが響き渡る。屋根の上で体を震わせながらさえずっていたのは、「イソヒヨドリ」だ。

全長23センチほど。雄は頭からのど、背中にかけて美しいダークブルーで、腹部は赤茶色。雌は全体的に灰褐色。名の通り、本来は海辺に暮らす鳥で、内陸の丹波地域では20年ほど前からよく観察されるようになった。

さえずりは繁殖期の証しで、求愛や縄張りを示す。恋愛モードに入り、近くにいるかもしれないメスに向かって、「ぼくはここにいるよ!」「愛してっ!」と叫んでいるのかもしれない。

命をつなぐために全力投球の雄が奏でる「メロディー」は、今の時期しか聴けない春の風物詩。「今年もがんばって!」と激励した。

【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)

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