兵庫県丹波篠山市北新町にある国史跡・篠山城跡で1日夜、大阪・関西万博に合わせて同市の魅力を発信する「丹波篠山国際博 美しい農村、未来へ」のオープニングイベント「春の夜まつり」が始まった。城跡内が光の演出であふれたほか、この日は能とプロジェクションマッピングが融合した舞台が披露され、農村を会場にした国際博の開幕を告げた。
城跡内にある大書院前に設けられた舞台で、能楽師の上田拓司さんと上田宜照さんが、獅子が勇壮な舞で天下泰平を祝う半能「石橋」を披露。大書院の壁にはプロジェクションマッピングでさまざまな映像が投影され、来場者は幻想的な春の夜の一幕に浸った。
能楽師とのコラボはこの日のみで、7日から5月6日までの午後7時半―9時は、光の演出と市民も参加して作り上げたプロジェクションマッピング「無為郷愛」を上映する(14、21、28日は休演)。
また、三の丸南広場では5月6日までの午前11時―午後9時、「うまいもんお城横丁」を開催。丹波黒大豆や丹波篠山牛をはじめ、地場産の食材を生かした味覚などを販売している。
オープニング後は、集落の祭りや伝統行事など市内約100のイベントに国際博の冠を付け、「ありのままのまち」を内外に発信していく。