民話題材にミュージカル 5日、「国際博」オープニングで ダンスコンテストも

2025.04.04
地域注目観光

昔話ミュージカル「鼻の助太郎」の本番に向けて練習する出演者=兵庫県丹波篠山市南矢代で

大阪・関西万博に合わせて兵庫県丹波篠山市で開かれる「丹波篠山国際博」のオープニングイベントが、5日午後1時半から田園交響ホール(同市北新町)で開かれる。2部制で、第1部は「DEKANSHOダンスコンテスト」。第2部(3時―)は丹波篠山市民ミュージカル出演経験者らが同市真南条下地区の民話「鼻の助太郎」を題材にしたミュージカルを上演する。出演者たちは本番に向けて練習に励んでいる。

夫、助太郎の鼻がよくきくと信じ込んだ嫁が、何でもかぎ当てると広めた。物探しを依頼された助太郎は幸運なことが重なり、ついに殿様からの依頼にも応え、屋敷を建てられるまでになった―というストーリー。

同国際博のクリエイティブ部会副部長で、劇場「オズブロードウェイシアター」(同市南矢代)を拠点にするミュージカル劇団「オズメイト」を主宰する辻井奈緒子さんの脚本、演出。辻井さんは「話の展開が早く、ドキドキする面白さがある」と、同民話を取り上げ、現代風にアレンジした。上演約40分。

辻井さんは「真南条下に助太郎の屋敷跡があるなど、篠山に根付いたとても楽しい昔話。助太郎の人の良さや、登場するどこかのんびりとした人たちは、まさに篠山の良さを感じさせる。演じる人が地元の人なので、言葉のイントネーションなど地元の昔話のお話しの世界観がより際立つものになっている」と見どころを話す。

出演者は13―56歳の21人。昨年11月から同劇場で練習を重ね、29日、4月4日は同ホールで仕上げの練習を行う。助太郎役の川口蹴斗さん(20)は「丹波篠山らしい温かさ、ファミリー感を出せれば」、助太郎の嫁役を演じる上川琴音さん(23)は「着物での演技は今までなかったので、しぐさや所作に気を付けて演技したい」と話している。

また、第1部は兵庫県丹波篠山デカンショ節保存会が演舞し、来場者にデカンショ踊りを教える。その後、DEKANNSHOダンスコンテストを開き、小学生―高校生5組が出演する。

入場無料。

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