窯元がメニュー企画 工房で多彩に陶芸体験 「丹波焼に深く触れて」

2025.04.23
丹波篠山市地域観光

丹波焼窯元の工房を会場に、さまざまな陶芸体験ができる「ワークショップin工房」=兵庫県丹波篠山市今田町上立杭で

兵庫県丹波篠山市今田町の丹波焼窯元で組織する丹波立杭陶磁器協同組合(同町上立杭)は9月7日までの土・日曜、「ワークショップin工房」を開いている。同組合員の50窯元が、得意とする技法や個性を生かして企画した54種類の陶芸体験を提供。それぞれの窯元の工房を会場に参加者を楽しませている。

皿やカップを作陶し、焼き上がった作品で料理を盛りつけて食べたり、コーヒーを味わったりするほか、装飾技法の「しのぎ」「スリップウェア」「釘彫り」「象嵌(ぞうがん)」などで作品に模様を施したり、まき窯や登り窯で焼き上げたりする本格的な陶芸体験を提供する。スピーカーや人形、風鈴などを作陶する多彩なメニューも用意している。

大阪・関西万博を機に、兵庫県は、県全体をパビリオンに見立てて地域の魅力を発信する「ひょうごフィールドパビリオン」を展開している。丹波焼は市内唯一のプレミア・プログラムに選定されており、日本六古窯の一つ、丹波焼の里を訪ね、伝統的な陶芸文化を体験できるSDGs体験型地域プログラムとして企画した。

同イベント担当者でココチ舎(や)の窯元、市野雅利さん(54)は、「陶工たちが普段仕事をしている場の空気を味わってほしい。窯元との交流を通じて、丹波焼と深く触れられる機会を提供したい。作る楽しみ、使う楽しみを満喫してもらうことで丹波焼ファンを増やしていきたい」と話す。

丹波地域で実施されるSDGs体験型地域プログラムは次の通り(カッコ内は実施団体)。

【丹波篠山市】(12種) ▽丹波篠山里山アカデミー(Masse丹波篠山)▽Be Satoyama EXPO2025(ミチのムコウ)▽丹波篠山「デカンショ豆」、「黒枝豆」収穫体験、田植え体験(丹波たぶち農場)▽美食街道 福住テリトリオを堪能する旅(美学街道協議会)▽丹波篠山デカンショ踊り(ウイズささやま)▽地元小学生による丹波篠山お城ガイドツアー(同)▽丹波篠山ワイルドライフプログラム~丹波篠山の恵みを体験!野生動物との共生を目指したサステナブルツーリズム~(里地里山問題研究所)▽プレミア・プログラム=「日本六古窯」丹波焼の里を訪ねる(丹波立杭陶磁器協同組合)▽川阪オープンフィールド(川阪活性化委員会)▽静かな農村の営み~丹波篠山暮人になろう~(丹波篠山市東部六地区協議会)▽国登録有形文化財の商家で「無病息災 まめに生きる」(小田垣商店)▽丹波篠山クラフトヴィレッジ「丹波篠山のものづくりの想いを体験する」(丹波篠山クラフトヴィレッジ)
【丹波市】(15種) ▽丹波のスーパースター(栗・黒豆・小豆)と地域力を活かした食育交流体験(ゆめの樹)▽Good Experience!兵庫丹波(丹波サイクリング協会)▽丹波の森で遊び学ぶ(兵庫丹波の森協会)▽丹波地域で農家暮らし体験(農家民宿おかだグループ「結」)▽丹波地域恐竜化石フィールドミュージアム~つなぐ足跡、つながる未来~(丹波地域恐竜化石フィールドミュージアム推進協議会)▽プレミア・プログラム=里山の酒蔵・西山酒造場で「丹波を味わい、発酵を学ぶ」(西山酒造場)▽丹波の里山体験―檜皮葺き体験、瓶割峠プロジェクト(丹波の里山づくり促進事業実行委員会)▽SDGsを実現可能にした次世代の家(住まいの環境研究所)▽紙加工一筋60年の製造現場見学!こだわりの紙でおしゃれなインテリアを作る体験(柏原加工紙)▽薬草に触れて身近に感じるコト体験“食す”“つくる”“浸かる”(ウエルネスサプライ)▽健康にやさしい鹿肉料理と当帰葉のお食事と薬研で当帰葉茶体験(無鹿リゾート)▽織田家と歩んだ茶商九郎兵衛がもてなす丹波の歴史と文化(池畑銘茶本舗)▽織田信長ゆかりの地、柏原藩の武家の町で時代を体感(観光まちづくりの会)▽~Chef’sTable~フレンチシェフと楽しむ特別な時間里山丹波のオーベルジュで楽しむ丹波の食まるごと体験(里山ホテルかねのね丹波)▽丹波発:林業の6次産業化体験ツアー(フォレスト・ドア)

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