ドローンで捜索 消防本部が法人と協力体制で協定 林野で火点特定も

2025.07.18
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ドローンを消防活動に活用する協定を締結した法人の志村代表理事(左)と、丹波篠山市消防本部の藤本消防長=兵庫県丹波篠山市北で

兵庫県丹波篠山市消防本部が1日、一般社団法人・無人航空機操縦士養成協会(京都府福知山市)と、同協会のドローンを活用した消防活動における協力体制に関する協定を締結した。同本部の要請で、遭難者の捜索や要救助者への浮き輪の投下などを想定している。

同協会が同様の協定を締結するのは、福知山市消防本部、第八管区海上保安本部(京都府舞鶴市)に次いで3カ所目。福知山市では実際に遭難者捜索を行った。今年1月、同協会が別の用途でドローンを活用している丹波篠山市に社会貢献の一つとして協定を打診していた。

ドローン活用の場面は他に、要救助者にスピーカーで救助に必要な行動を促したり、林野火災時に残り火の場所を特定したりする、などを想定している。

 

ドローンの扱い方を学ぶ消防署員ら

同消防本部で行われた締結式で、藤本隆司消防長は、「近年、ドローンの有効性は高まっているので心強い」とあいさつした。その後、隣接する訓練場で実演。同協会の志村伊織代表理事がその機能を説明した後、要救助者を空から特定し、浮き輪を降下するデモンストレーションを行った。消防署員らも見学し、ドローンがどれくらいの風雨に耐えられるか、などを質問していた。

圓谷繁幸消防署長は「大災害ほどさまざまな機関との連携が必要になってくる」と協定の意義を話した。

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