夏の大玉 特産「大山スイカ」の集荷始まる 糖度と食感が特徴

2025.07.23
地域注目観光

丹波篠山の夏の風物詩「大山スイカ」。大玉ときめの細かい果肉、強い甘みが特徴=兵庫県丹波篠山市一印谷で

兵庫県丹波篠山市大山地区の特産品「大山スイカ」がシーズンを迎えた。ことしは気温が高いこともあって熟すのが早く、集荷が例年より3、4日早まった。集荷は来月上旬まで続く見込みで、集荷拠点の大山荷受センター(同市一印谷、旧大山ライスセンター)で毎週火、金曜日午前9時―午後4時に販売している。

現在は17軒の農家が計約100アールで栽培。在来種の「富士光」と、耐病性が高い「祭ばやし」の2品種がある。いずれも大玉(8―10キロが中心)で糖度が高く、シャリシャリとした食感が特徴だ。

販売価格は重さなどによって異なり、おおむね3000―5000円。ことしの販売総数は2000―2500玉になる見込み。

近年は高齢化などによって生産者が減少しており、地元以外で市場に出回ることが少なくなっている。

同すいかを取り扱う、JA丹波ささやまスイカ部会の雪岡昌部会長(72)は、「ことしは高温の影響なのか、花芽自体少なく、さらに花の開花時期に雨にたたられ、受粉がうまく行かなかったことなどから、着果数が例年より2―3割少なかった。しかしその分、一つの実に養分がしっかり行きわたり、甘くて大きなスイカに育ってくれている」と話している。

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