兵庫県丹波市氷上町小谷、鴨内に飛来したコウノトリ3羽が滞在し、3週間近くになる(4日時点)。3羽そろって田んぼにくちばしを突っ込み、しきりにカエルなどをついばんでいる。夜は近くの電柱に止まっているのが目撃されており、営巣しているわけではなさそうだ。
コウノトリは、細見忠和さん、芦田昭也さんの田んぼと、その周辺にいることが多い。会社の目の前の田んぼで頻繁に目にしている芦田さんによると、6月中旬からいるという。見かけない時間帯や見ない日もあり、気づくとまたいる、といった具合。
足環の個体識別番号から、3羽とも1歳。J0705(徳島県鳴門市大麻町電柱巣塔生まれの雄「幸くん」)とJ0745(京都府京丹後市久美浜町市場巣塔生まれの雌)は誕生日が同じ。J0748(京都府綾部市志賀郷生まれの雌)は6月12日に鳴門市で目撃記録がある。
丹波市青垣町東芦田から同市氷上町日比宇に向かう市道特37号線からよく見える。「去年は代かきのトラクターについてきた。今年は田植えが終わってから。来るのが少し遅かった」と芦田さん。「車を止めて観察する人は、ほとんどいない。『またおるわ』『まだおるわ』という感じで見飽きたんだろう」と笑っていた。
兵庫県立コウノトリの郷公園(豊岡市)によると、繁殖期は終わりに近く、1歳と若いことから繁殖、営巣する可能性は低く、一時的な滞在とみている。


























