JFE西日本で都市対抗野球へ 岩本賢志さん(広島県)

2025.07.27
たんばのひと

けが乗り越え貢献誓う

高校野球の名門、大阪桐蔭出身で、社会人野球の企業チーム「JFE西日本硬式野球部」(本拠地=広島県福山市・岡山県倉敷市)に所属して5年目。けがを乗り越えて投球フォームを変え、昨年から主にリリーフとして公式戦出場機会をつかんでいる。JFE西日本は、8月28日から東京ドームで行われる「都市対抗野球大会」に4年連続で出場を決めており、昨年に続き2度目のベンチ入りで登板を待つ。

本格派左腕として入社したが、左肘のけがに悩まされ、出場機会を失っていた。20歳の時に靱帯再建手術をし、投球フォームをがらりと変えたことが転機となる。それまでのオーバースローから、サイドスローに変え、スライダーやツーシームを中心に、変化球の精度が向上。肘の痛みも起きなくなった。

公式戦にも復帰し、昨年9月の社会人野球日本選手権大会中国最終予選では、シティライト岡山戦で2回を好投し、勝利に貢献した。続く11月の京セラドームでの全国大会では、準決勝のトヨタ自動車戦に同点の六回から登板。2回を無安打に抑えたものの、チームは敗退し、悔しさを味わった。

今年も順調に試合に出場しており、チームは4月に徳島県で行われたJABA四国大会で優勝し、今年も11月の日本選手権に出場を決めている。出番が来れば、昨年の悔しさを晴らすつもりだ。

来月の都市対抗に向け、気持ちは整っている。「いつでも投げられるように準備したい。4年間、面倒をみてもらったチームのために少しでも貢献したい」。丹波市柏原町出身。22歳。

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