花火大輪50連発 ぬぬぎまつり50回記念 市内最大6号玉も

2025.08.01
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ポスターや花火のイメージ写真を手に来場を呼びかける実行委員と、子ども広場を出店する児童たち=兵庫県丹波市氷上町佐野で

兵庫県丹波市内で最も大きい6号玉の花火が上がる氷上町沼貫地区の「沼貫ふるさとまつり」(同地区自治振興会主催)が2日、沼貫交流館(同町佐野)と周辺で行われる。節目の50回を記念し「百花繚乱 打ち上げ花火大輪50連発」が企画されている。スローガンは「第50回 受け継ぐ伝統 輝く未来の夏まつり」。例年以上の集客を見込み、コモーレ丹波の森(柏原町母坪)に駐車場を借り、送迎バスを出す。

午後5時開会。南小学校児童有志のゲーム企画「子ども広場」や、南小PTA、令和2年度同小卒業生の屋台を含む18の夜店が営業開始。午後6時、氷上郷土民踊保存会の踊りに続き開会セレモニー。午後6時25分から野外舞台に和太鼓「波娑羅」、同地区のよさこいグループ「丹波沼貫よさこい一心貫」ら延べ6団体が出演する。

380発の花火打ち上げは午後8時半から20分間。6号玉(到達高度220㍍、開いた時の半径90㍍)15発を含む4号玉以上の「大玉50連発」が見どころ。3カ所からスターマインを打ち上げ、夜空を金色に染める「イッツオンリーゴールド」でクライマックスを迎える。打ち上げ場所からの保安距離が確保できず、現在、市内の花火大会の大玉は4号(同150メートル、同半径60メートル)。

230以上のスポンサー事業所、団体のほか、地区住民や自治会から「慶祝・厄除花火」の協賛で花火費用を工面。約210の個人と自治会の組内などが家内安全や厄除け、沼貫地区繁栄、還暦、米寿祝い、孫の誕生祝い、世界平和などの願いを込め協賛した。

準備は例年より半年前倒しし、昨年10月から始めた。実行委員66人が運営に携わる。

子ども広場で、射的や魚釣りゲームを出店する村山敬大さん(南小6年)は、「沼貫まつりが、夏休みで一番楽しい」と言い、樋口泰明さん(同)は、「お客さんに楽しんでもらえるよう、気を引き締めて頑張る」と抱負を話した。

実行委員長を務める同地区自治振興会の打田哲夫会長(75)は、「先輩から引き継ぎ、沼貫9自治会の力を結集するまつりが50年続いた。各地域から期待されている。喜んでもらい、夏の良い思い出となるよう汗をかいて頑張っている」と来場を呼びかけている。

1973年、ぬぬぎ地区商工青年部が活気のある地域にしようと、農協ぬぬぎ支所の駐車場で始めた。各自治会の祭りはあるものの、校区全体の祭りがなかった。櫓を組んだ盆踊りと数店の夜店のこじんまりした催しで、花火はなかった。何年か後に会場を南小運動場に移し、花火の打ち上げが始まった。交流館が開館した20年ほど前から現在の姿になった。新型コロナ禍で2年間、休止した。半世紀が過ぎるうちに、夏まつりをやめ、沼貫まつりで代替する自治会が生じ、地域にとって欠かせないまつりになっている。

会場送迎バスのコモーレ発は午後4時半、5時半、6時半。交流館前発は午後9時20分と同45分。詳細は、振興会の交流サイト(SNS)へ。

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