23日の「手話言語の国際デー」に合わせ、兵庫県丹波市内の5カ所で青色のライトアップが行われている。世界ろう連盟からの呼びかけに応じ、公共の場所やランドマークなどを青色にライトアップするプロジェクトに賛同したもの。同市では3年目の取り組みで、今年は新たに柏原商店街の「石田本通り会」、丹波市商工会本所(氷上町成松)、植野記念美術館(氷上町西中)が加わり、5カ所になった。
石田本通り会(豊嶋のぞみ会長)は、商業部会がライトアップを計画。16基の街路灯をLEDライトでそれぞれ装飾した。
業者に依頼すれば高額になると分かり、自分たちで手作りすることに。市販のLEDテープライトをビニールホースに通し、結束バンドで留めるなどして5つの輪も制作した。「知恵を出し合い、1週間がかりで作りました。大満足です」と豊嶋会長(58)。ライトの色は20色まで変更でき、クリスマスや、他の色をシンボルにしている人権運動のライトアップなどの際にも活用したいと考えている。
市商工会は本所前のガーデンをライトアップ。このほか、氷上住民センター(氷上町成松)、丹波ゆめタウン(同町本郷)でライトアップされている。
市障がい福祉課は「丹波市の手話言語条例制定から10周年の節目。ろう者と地域全体でつながっていけるよう、啓発の取り組みをしていけたら」と話している。来年度以降も賛同者を募る予定。
【手話言語の国際デー】 手話が音声言語と対等であるという認識を広め、手話への意識を高めようと、2017年に国連総会で決議された。ライトアップの青色は、国連や世界ろう連盟のロゴの色であり、「世界平和」を表している。



























