ながーーーい 55メートルの”超ロング”流しそうめん 登り窯の傾斜利用し

2025.09.11
地域注目

登り窯跡に沿うように設置された55メートルの流しそうめん台=兵庫県丹波篠山市今田町下立杭で

長さ55メートル―。兵庫県丹波篠山市今田町下立杭の丹波焼窯元・昇陽窯の大上裕樹さん(39)が、自身の工房兼店舗横の登り窯跡の傾斜を利用して、2日がかりで手作りした“超ロング”な流しそうめん台を設置。このほど、小学生のわが子2人のクラスメートとその家族を招き、流しそうめんを楽しんだ。

約15度の傾斜地に築かれる丹波焼の登り窯。「この傾斜を利用して流しそうめんをしたら面白いやろなあ」と以前から考えていた大上さん。「子どもたちに楽しい思い出をつくってやろう」と昨年、初めて開催したところ、思いのほか好評だったという。

長大な流しそうめん台は、大上さんと同窯の数人のスタッフで自作。同町市原の友人宅の竹林から切り出した竹の枝を払い、半分に割って節を抜くなどした。

2日間開催し、計80人近くの子どもと保護者が集まった。始める前にはそれぞれに、のこぎりやナイフを使って、竹を切ったり削ったりして器と箸を自作した。

子どもたちは、登り窯跡に沿って設置された流しそうめん台と向き合い、“上流”から流れて来るそうめんを今か今かと待ち構えた。勢いよく流れて来るそうめんを見事、箸でつかみ取ると、器のつゆに浸してずるずるっと勢いよくすすり、満面の笑顔を見せていた。

流しそうめんを楽しむ子ども

3年生の児童は、「大勢で食べたので、余計においしかった」と喜んでいた。

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