9月に入っても厳しい残暑が続く中、兵庫県丹波市立和田小学校は下校時の熱中症対策として、冷却グッズなどを保管する冷凍庫3台を導入した。2日から活用を始め、登校した児童らが冷凍庫にネッククーラーや、袋に入れた濡れタオルなどを入れ、下校に備えている。
ふるさと和田振興会が7月、年に1度の児童の通学見守りに関わる団体の意見交換会を開催。同小、PTA、見守り隊、駐在所をはじめ、11団体が参加した。会の中で、「保冷グッズを活用している子は少なくないが、帰りは溶けたままでかわいそう。学校に冷やすものがあれば」と意見が出たことを受け、同小が冷凍庫の導入を検討。PTA(岸名幸司会長)から2台、地域の個人から1台の寄付を受けることになったという。
2学年に1台ずつ使用し、各教室に近い学習室に置いている。
毎日30―40分歩いて登校しているという6年生児童は「下校が快適になればいいな」と笑顔。三原智雄校長は「異常な暑さだが、昔に戻ることは考えられず、できる対策は取っていきたい。地域の人の協力が本当にありがたい」と感謝していた。


























