知ってる?「コーンホール」 アメリカ発祥のスポーツ 地域が住民大会開催へ

2025.09.15
丹波市地域地域注目

8・23メートル離れた台を目がけビーンバッグを投げる「コーンホール」=兵庫県丹波市青垣町桧倉で

競技用の木製台「ボード」の穴を目がけ「おじゃみ」のような布袋を投げて得点を競うアメリカ発祥のスポーツゲーム「コーンホール」。兵庫県丹波市青垣町神楽自治振興会が、老若男女が一緒に遊べる地域のニュースポーツとして取り入れた。道具も住民が手作り。23日に住民大会を開く。

秋津憲一さん(49)とマイク・トイさん(46)が、タイ・チェンマイから持ち込んだ。

秋津さんの友人が現地でチームを持っており、1年半前に2人で現地を訪れた際、「日本でやれば」と競技用布袋「ビーンバッグ」をもらった。ボードを2人でこしらえ、マイクさんが営むカフェやイベントで紹介してきた。

サンフランシスコの近くで育った米国出身のマイクさんは、バーベキューや飲み会の場でプレーを見たことはあり、認識はしていたが、自身はタイで初めて体験。「10回、20回投げたらこつが分かる。シンプルではまりやすい」と魅力を語る。

ビーンバッグを投げるだけというシンプルさから、多世代の交流に良い、と同振興会が採用。新型コロナで途絶えたスポーツによる自治会間交流に役立てる。

ビーンバッグ

地域の拠点施設、神楽の郷でこのほど、小中学生がボードに着色した。ビーンバッグの製作は、同地区で活動する鹿革と丹波布で雑貨を作る人が担った。

秋津さんは「誰もやったことがない新しい競技だから、子どもからお年寄りまで一緒に楽しめる。神楽から市全域に広められたら」と話している。

【コーンホール】8・23メートル離れた場所にボードを置き、先攻、後攻を決め、ビーンバッグ(乾燥トウモロコシを入れた布袋)を交互に投げる。穴に入ると3点、台に載ると1点。先に21点取った方が勝ち。1対1のほか、向かい合わせにボードを置き、チーム戦もできる。相手のビーンバッグを落とすなど、戦略的な駆け引きもある。アメリカにはプロリーグがあり、テレビ中継もされる。

関連記事