ひと休み 田園地帯に夏鳥「ノビタキ」 越冬地へ〝長旅〟の途中に立ち寄る

2025.10.07
注目

越冬地への旅の途中、ひと休みと腹ごしらえに励んでいるノビタキのオス。しばらくすると「長旅」に出る=2025年10月7日午後3時37分、兵庫県丹波篠山市内で

兵庫県丹波篠山市内の田園地帯で出会ったのは、夏鳥の「ノビタキ」。日本での繁殖を終え、越冬地の中国南部や東南アジアへと「渡り」を行う季節で、旅の途中に立ち寄っているようだ。

ヒタキ科で全長13センチ。日本には夏鳥として飛来し、北海道や本州中部以北や九州の高原で繁殖する。秋の渡りの時期には平地でも見られる。

夏のオスは顔や背中、翼が黒く、腰や腹は白、胸の一部が赤いなど特徴的な姿。メスは全体が褐色。この時期、オスは冬羽に変わり始めており、メスと似たような色になる。

もうしばらくすると、長い長い旅に出るノビタキ。ツバメなどと同様、この小さな体で何千キロもの距離を飛ぶのだから、その力には驚かされる。

草の上に乗り、休憩するノビタキのメス。これから越冬地への旅に出る=2025年10月7日午後3時13分、兵庫県丹波篠山市内で

稲刈りを終えた田でえさをついばむ姿を見ていると、長旅の途中でひと休みし、腹ごしらえをしているようにも思える。レンズ越しに、「たくさん食べておいき!」とエールを送った。

【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)

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