トンネルで熟成 半年寝かせた日本酒 酒どころの3社が発売/兵庫・丹波市

2025.10.10
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トンネル貯蔵酒をPRする西山酒造場の荻野さん、山名酒造の細見さん、鴨庄酒造の荻野さん(左から)=兵庫県丹波市春日町上三井庄で

兵庫県丹波市市島町の酒蔵3社が1日、室温が夏場でも15度の三宝ダム(同市春日町上三井庄)の管理トンネル内で約半年間、貯蔵、熟成させた日本酒を発売した。「まろやかになったお酒を味わって」とPRしている。

西山酒造場(同市市島町中竹田)の「純米吟醸三宝ダムトンネル貯蔵酒 壺中夢源」(720ミリリットル税込み2000円、240本)と、山名酒造(同町上田)の「木桶生酛 三宝ダム坑道内熟成」(純米酒、720ミリリットル同1650円、600本)、「Hyogo Sake 85 三宝ダム坑道内熟成」(純米吟醸酒、500ミリリットル同1485円、600本)、鴨庄酒造(同町上牧)の「神池 純米酒 三宝ダム貯蔵」(720ミリリットル同1600円、300本)。酒米は、西山酒造場は兵庫北錦、山名酒造と鴨庄酒造はHyogo Sake85を使った。

西山酒造場の営業担当、荻野智行さんは「フレッシュなお酒を売る蔵だが、あえて貯蔵し、どんな味になるか挑戦している。楽しんで飲んでもらえれば」、山名酒造の細見浩二統括部長は「すっきり切れのある透明感と、味わいのある酒になった」と2本の味の違いを説明、鴨庄酒造の荻野弘之専務は「フレッシュさを残しつつ丸く仕上がり、非常においしい。冷やでも燗でもどうぞ」と話している。

丹波県民局の企画で5年目の取り組み。丹波市内の酒販店で購入できる。11月1日、丹波の森公苑(同市柏原町柏原)で開かれる「道の駅まつりwithいい丹波」の会場でも販売する。イベント特典として2本購入で、丹波焼のぐいのみをプレゼント。

問い合わせは各蔵元へ。

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