くりっとした目が愛らしくもある猛禽類「チョウゲンボウ」のメス。丹波地域では冬の風物詩＝2025年11月21日午前8時14分、兵庫県丹波篠山市内で

兵庫県丹波篠山市内の田園地帯でアンテナにとまって辺りに視線を送っていたのは、野鳥の「チョウゲンボウ」。国内で繁殖するが、丹波地域は越冬地で、「冬の風物詩」でもある。

鋭い爪とくちばしを持つ猛禽（もうきん）類で、全長約40センチ、翼を広げても約70センチと小柄。農耕地など開けた場所で見られ、上空をホバリングし、急降下しては野ネズミや小鳥、昆虫、カエルなどを捕食する。

離れた場所から超望遠レンズをのぞくと、そこにいたのはメス。猛禽類特有のかっこよさもありながら、くりっとした目がかわいくもあり、胸がキュンキュンする。

少し前から姿を見ていたものの、しっかり撮影できたのは今日が初めて。待ちわびた姿に、「おかえり」とつぶやきながらシャッターを切る。

翼を広げるチョウゲンボウ

しばらくすると、翼を広げて飛び立ち、記者の上空を横切って獲物探しに向かった。「お待たせ」と言いながら、その美しい飛翔を見せてくれているかのようだった。

【丹波新聞鳥部】（※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました）