兵庫県丹波篠山市の高倉自治会(16戸、岡田啓一会長)が、アメリカのテンプル大学ジャパンキャンパス京都の学生15人と、黒枝豆の収穫体験などを通して交流した。異文化交流や国際理解を深める取り組みとして今年3月に続いて2回目。住民たちは英語がしゃべれなくても、ジェスチャーやスマートフォンの翻訳アプリを駆使しながら学生たちと積極的に会話し、笑顔を交わしていた。
同集落内3カ所で黒枝豆もぎを体験。岡田会長の畑では4人の学生が体験した。大きなはさみで株元をカットし、枝からさやをもいだ。岡田会長は「1つのさやに3粒入っていたらラッキーよ」と身振り手振りで伝え、詳しい説明が必要なときはスマホの翻訳アプリを使って伝えていた。
先祖が日本人という女子学生のイニーナ・タナカさん(18)は、「(丹波篠山の黒豆は)アメリカの大豆と比べ、とてもサイズが大きい。昨晩、塩ゆでを振る舞ってもらったが、しょっぱくてクリーミーで柔らかい食感が最高だった」と話し、手土産にもらった枝豆が入った袋を眺めながら、「家でも塩ゆでがいいかな。練り込んでアイスクリームとして食べるのもいけるかも」と笑っていた。
岡田会長(57)は、「片言の英語でも楽しくコミュニケーションが図れた。宿泊の課題はあるが、今後も続けていけたら」と話している。
学生たちは前日、河原町周辺の散策を楽しんだ後、高倉集落を訪れ、3軒でホームステイ。公民館で住民と夕食を共にし、和やかなひとときを過ごした。春の交流では、公民館の障子張りなどを体験して交流した。


























