「はやにえ」知ってる? モズの行動をパネルや標本で紹介 「身近な所で探してみて」

2025.11.07
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はやにえの標本と伊丹市昆虫館の野本副館長=兵庫県丹波市氷上町石生で

氷上回廊水分れフィールドミュージアム(兵庫県丹波市氷上町石生)は、12月21日まで同施設で秋季特別展「モズのはやにえ2025」を開いている。2023年に伊丹市昆虫館が開いた「モズのはやにえリターンズ」と同様の内容で、同館が協力。捕獲した昆虫、動物などの獲物を木の枝先に突き刺して食糧として保存する、「はやにえ」と呼ばれるモズならではの行動をパネル、標本、映像などで紹介し、来館者を楽しませている。

「はやにえ100連発!!」と題した展示では、クサガメ、バッタ、ヤモリなどのはやにえを写真や標本で紹介。「珍はやにえ」としてカヤネズミ、鳥の足など、少しグロテスクな珍しいものも展示している。モズの生態や、はやにえを作る理由、モズ専門の研究者による研究内容などをパネルで紹介するコーナーもある。

また、誰のものか分からない落とし物を、落とし主が探しやすいようにフェンスや支柱に引っ掛けておく、人の「善意のはやにえ」行為を、ユーモアを交えて紹介している。

協力した伊丹市昆虫館の野本康太副館長(50)は「モズが意味を持ってやっているはやにえについて知り、身近な所で探してみてほしい」と話している。

同ミュージアムの教育普及専門員・海老原茉里奈さん(35)は「子どもから大人まで楽しめる、専門性の高い展示内容となっている。はやにえを探してみようと思うきっかけになればうれしい」と話していた。

月曜休館。大人210円、小・中学生100円。

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