兵庫県丹波市山南町の古刹、延命寺境内の桜の古木の幹からモミジの木が生え、真っ赤に紅葉している。桜はすでに今年の葉っぱを落とし、色付いたモミジが古木を彩る不思議な光景が広がっている。
桜はソメイヨシノで、高さ約16メートル、幹回り約3・8メートルの巨木。地面から90センチ付近からモミジがすっくと育ち、高さ5メートルほどに枝を伸ばしている。
境内にはソメイヨシノの落葉が広がり、熊手でかき集めていた同寺のきょうだいは「桜から生えているモミジはちょっと変わっていると思う。おもしろい」とにっこり。
真言宗の寺で、桂晃隆住職(47)は「お大師さま(空海)の教えに『生かせいのち』がある。ありとあらゆるものに命があり、共存して私たちも生かされている。モミジと桜の姿も通じるものがある」としみじみ話していた。


























