西日本高速道路サービス・ホールディングスは、兵庫県内5高校の生徒のアイデアをもとにしたレストランメニューの提供を始めた。舞鶴若狭自動車道の西紀サービスエリア(SA)下り線(兵庫県丹波篠山市東木之部)では、同SA部門で最優秀賞に選ばれた、篠山産業高校農と食科3年の小谷本莉心さんの山の芋の素揚げなどを挟んだ「ボリューム満点!!丹波篠山茶バーガー」(1500円)が提供されている。来年3月末まで。
県産食材を使った料理をテーマに同科の生徒が55点を応募。同レストランを運営する光明興業が書類選考で3点に絞り、「―ホールディングス」関西支社、光明興業、近畿農政局、同校などが実食審査した。
最優秀メニューは、丹波篠山茶の粉末を練り込んだバンズに、レタスやトマト、チーズ、炒めたタマネギ、パテのほか、山の芋の素揚げを挟んだ。考案した小谷本さんは「他の特産品よりあまり料理に使われていない丹波篠山茶をPRしようと思った。バーガーとの組み合わせがこれまでなかったのと、運転で疲れている利用客にいろんな具材が詰まったバーガーで元気を出してもらおうと思った」と開発の経緯を話す。
小谷本さんのアイデアをもとに、同SA下り線レストラン料理長の阪根秀樹さん(53)がアレンジ。ソースをケチャップからタルタルに変更し、抹茶パウダーを加えるなどして商品化した。
小谷本さんは「自分が選ばれるとは思わなかったのでうれしい。皆さんに食べていただいて、丹波篠山の魅力を伝えられたら」と言い、「高校の授業で農作物を栽培し、料理する中で、その大変さと楽しさを味わった。小学校の先生になって丹波篠山の農と食の魅力を伝えたい」と話していた。



























