伝統の「関関戦」で対戦 丹波3選手が躍動 関西6大学秋季リーグ

2025.11.17
丹波市地域地域

伝統の関関戦の後、健闘をたたえ合う森津さん、足立さん、深田さん(左から)=京都府京都市で(提供)

関西6大学による硬式野球リーグ「秋季リーグ」(関西学生野球連盟主催)で、関西学院大、関西大の野球部に所属する兵庫県丹波市出身の3選手が躍動した。幼い頃から共にプレーし、ライバルとして切磋琢磨してきた間柄で、ステージを大学に移して白熱した試合を展開。このほど、わかさスタジアム京都で両大学が対戦し、3選手がそろって出場。同リーグの“伝統の一戦”とされる両大学の対戦「関関戦」(10月18、20、21日)を盛り上げた。

関西学院大の主将・深田元貴内野手(4年)と森津雄大投手(3年)、関西大の足立幸投手(4年)。

深田さんと足立さんは、中学時代に丹波ヤングベースボールクラブ、社高校でチームメイト。森津さんと深田さんは和田スポーツ少年団で同じ時間を過ごした。深田さん、足立さんは社高3年時、夏の甲子園の県予選準決勝で、森津さんの関西学院高と対戦。森津さんが投げた関西学院高に敗れた因縁もある。

関関戦は3連戦で行われ、初戦は関西学院大が6―0で勝利。深田さんは二塁手で4打数1安打、左腕の森津さんは9回完封で勝利に貢献した。足立さんは1イニングを投げ1失点。深田さんとの対戦はなかった。

2戦目は野手の深田さんのみ出場し、4打数1安打1打点の活躍。7―3で関西大が勝った。3戦目は、森津さんが9回を1失点完投し、深田さんは3打数1安打。関西学院大が5―1で勝った。

中学、高校と6年間を同じチームで過ごした深田さんと足立さんは、互いに対戦を楽しみにしていたという。深田さんは「思い出がたくさんある。進学が決まった時から、『対戦できたらいいな』と話していた」と振り返る。足立さんは「中高と後ろを守ってくれた。違う大学同士で対戦するのは変な感じがした」と笑い、「4年間を通じ、直接対決がなかったことは残念。投げたかった」と話す。

伝統の一戦を丹波3選手が顔を合わせたことに、森津さんは「すごいこと」とほほ笑む。同郷の先輩2人について「小学生の時から、すごい選手たちだった。大学の舞台でも戦えたことが光栄」と話す。

一般企業に就職する深田さんは、「大学での4年間、主将を務めた1年間は、将来につながる」と胸を張る。社会人野球に進む足立さんは「社会人野球の舞台で、丹波市出身者と戦えたらうれしい」と言い、森津さんは「関関戦の後、深田さんからは『よく完封したな』、足立さんからは『これからも頑張ってね』と声をかけてもらった。来季はリーグ優勝を果たしたい」と話している。

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