冬だぜ 電柱のてっぺんに猛禽「ノスリ」 農村に〝冬〟飛来

2025.11.10
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電柱のてっぺんにとまり、辺りに視線を送る「ノスリ」。農村に冬の到来を告げている=2025年11月10日午前8時4分、兵庫県丹波篠山市内で

兵庫県丹波篠山市内の田園地帯で、電柱のてっぺんにとまり、注意深く辺りをうかがっていたのは野鳥の「ノスリ」。国内を季節移動する「漂鳥」の猛禽類で、丹波地域では冬の風物詩だ。

全長約60センチ。トビよりも一回り小さなタカで、全体的に白っぽく見えることが特徴。ネズミやモグラを主食とし、ホバリングから急降下して獲物を狙う。

離れた場所から超望遠レンズをのぞき、静かにたたずむ姿に「かっこええなぁ」とつぶやきつつシャッターを切っていると、ぐるりと農村に目をやった後、寒風とともに飛び去った。

凍える季節が目の前にやってきたことを教えてくれるノスリに、「冬だぜ。あったかくしろよ」と言われているかのよう。猛禽にハートを狩られた気分だった。

真冬にはノスリもモフモフ

【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)

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