古豪・氷上が「春高」へ 全日本高校女子バレー 夏のリベンジ果たす

2025.11.29
丹波市地域地域

バレーボール全日本高校選手権への出場を喜ぶ氷上高校の女子バレー部=兵庫県丹波市春日町黒井で

高校女子バレーボールの古豪、兵庫県丹波市の氷上高校女子バレーボール部は、同県西宮市で行われた「全日本バレーボール高等学校選手権大会」(春高バレー)の県予選で優勝し、県代表として来年1月5日から始まる同大会へ2年ぶりに出場する。決勝は、6月の県高校総体の決勝戦で敗れた日ノ本学園と対戦。フルセットにもつれこむ接戦を制し、リベンジを果たした。

シード校として4回戦から出場。初戦、準々決勝、準決勝のいずれも2―0のストレート勝ちを収めた。

迎えた決勝。第1セットからデュースにもつれこむ接戦となり、第2セットも互いに譲らない展開が続いたが、終盤で点差を広げられ、セットカウント0―2に追い込まれた。

次のセットを取らなければ後がない苦しい状況の中でもチームに焦りはなく、気持ちを切り替えた。練習で磨いたサーブで攻め、レシーブもつながり始めた。ミドルブロッカーの溝上愛那主将(3年)を中心に得点を重ね、ペースをつかんだ第3セットは25―16、第4セットも25―19で連取して追いついた。

最終セットは序盤から2点先取するも相手に追いつかれ、リードを奪われた。コートチェンジ後は果敢に攻め、相手陣営を崩して得点につなげるなどして逆転。勝負を決めるマッチポイントは、相手のスパイクをレシーバーの神原千咲子さん(同)が拾い、セッターの藤原彩葉さん(同)がツーで決めて15―12と接戦をものにし、セットカウント3―2で逆転勝利を飾った。

溝上主将は「全国大会への出場が決まり、素直にうれしい。練習する中で気持ちが折れかけていた時もあったが、諦めずにやってこられて良かったと思えた」とし、「(全日本では)目の前の試合に集中し、上位を狙いたい」と目標を語った。

藤原さんは「勝ち切れて良かったし、またみんなとバレーができるのがうれしい。支えてくれた人たちに恩返しができるような試合がしたい」と笑顔で話していた。

サイドアタッカー、前田あすかさん(同)も勝利に貢献。「去年のリベンジができて良かった。3年生にとってラストの試合になるので、一試合でも多く勝てるように頑張りたい」と意気込んだ。

川釣修嗣監督(58)は、全日本に向け「チーム力を高めるために、個人の精度を上げていきたい。目指すは日本一だが、追求し過ぎると力が入ってしまうので、思いきり楽しみながらプレーしてほしい」と話していた。

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