
自宅から「ニコニコ」配信
インターネットを中心に多彩なデジタルコンテンツやサービスを提供する総合エンターテインメント企業「ドワンゴ」(東京都)が運営する動画共有サービス「ニコニコ」の動画制作や、記事の執筆、イベントの企画運営などを行っている。担当は主に世の中のニュースを扱う「ニコニコニュース」。在宅勤務のため、丹波市の自宅から世の盛り上がりに合わせた企画を発信し続けている。
ネットが普及し始めた頃に思春期を過ごし、投稿動画を楽しんだりしていた。大学卒業後、市内の企業に就職したものの、ネットを楽しんだ青春時代の熱量が忘れられなかった。ネットで情報を届ける仕事をしたい思いが強く、「そこが“居場所”だと感じていた」と振り返る。
会社を辞めて上京し、ドワンゴ社から業務委託を受けて社業に関わり始めた。“ウケる”企画が生み出せない苦しい日々を送ったが、企画にかける熱量や、実現させるための種々の調査量に「戦える余地があると感じた」と話す。
企画をする上で、ポイントにしているのは「感受性の豊かさ」という。「一見、面白くないのではと思うことでも、掘り下げると面白いのかもしれないという感受性。知識や経験、体験してきたことはいったん脇に置き、素直に向き合ってみる」と語る。
2年前に帰郷し、在宅勤務をしている。世の中で注目を浴びる事象を動画や記事にする企画を生み出す一方で、市内のヒメボタルの生息地を定点放送したり、今夏に市が観測史上最高気温を観測した日に自宅から生配信したりした。「自分の行動範囲の中であれば、リモートワークができることを証明したい」。37歳。


























