Famer’s JIMU 恒松智子さん(丹波市)

2025.11.16
たんばのひと
「事務と広報」手伝いたい

「Farmer’s JIMU(ファーマーズ・ジム)」の肩書で、広報と事務サポートを中心に行うフリーランス。書類の作成、受発注の対応、展示会出展、SNS広報など、「経理以外は何でも」の姿勢で幅広く請け負っている。

メディア向け広報を行う大阪の会社に9年間勤務。地方からの情報発信に関心がわき、2014年に丹波市でデザインとPRを行う「株式会社ご近所」に転職し、移住した。ここでも9年間勤め、2023年に個人事業主となった。

ご近所社員時代、チラシやウェブのデザインの依頼が多か
ったが、自身はスキルがなく、「あまり役に立てていない」と感じていたという。一方、話を聞く中で、「本業で手いっぱいで、新たな事務仕事に割く時間やノウハウがない」という困り事が多いことに気づく。「1人雇うほどでもないけれど、手が回らない部分を助けてほしいというニーズがあると思った」

女性農業者グループと継続的につながりができ、補助金関連の事務を担当。ある会社では「新商品開発を手伝ってほしい」と依頼され、企画書の作成からPRまで、社長の伴走者として支援している。今後はさらに、農林畜産など、1次産業に携わる人の支援ができればと考えているという。

「最初は長く丹波にいようとは決めていなかったが、気の合う人たちに出会え、いつの間にか11年たっていた」と笑顔。「同世代のフリーランスの人がいたり、頼れる存在の経営者が身近にいたりして、『独立しても何とかなるんちゃう』と楽観的に思えた。そういうところも丹波の良さのような気がする」。滋賀県草津市出身、48歳。

関連記事