古民家をゲストハウスに コスプレイヤー向けに 「若者と地域の交流拠点に」

2025.12.02
丹波篠山市地域注目観光

古民家を改修したゲストハウスで撮影を楽しむ「刀剣乱舞」のキャラクターに扮したコスプレイヤーとカメラマン=兵庫県丹波篠山市園田分で

昨年11月から兵庫県丹波篠山市大山地区で、アニメや漫画などのキャラクターに扮する愛好家「コスプレイヤー」の撮影会を誘致している株式会社カケルタンバ(同県丹波市柏原町北中、土田翔大代表)が、同地区内の築180年を超える古民家を改修した「ゲストハウスMashiro(ましろ)」をオープンした。

現在、同地区内の神社と山林の計3カ所で撮影場所「森のフォトスタジオ」を設け、全国からコスプレイヤーとカメラマンを受け入れている。ゲストハウス開設は、遠方からの利用客に対応するとともに、じっくり撮影したい、朝や夜に撮影したいなどの声に応えた。

事業費は約1200万円(国、県、市から470万円の補助)。6室の和室、日本庭園、土間、シャワー、トイレなどを備え、定員10人の一棟貸し。

撮影もできるゲストハウスに改修された「Mashiro」内の土間や日本庭園

完成式典がこのほど開かれ、参加したコスプレイヤーとカメラマンが早速、和室や土間、日本庭園などで撮影を楽しみ、「すごく雰囲気がある」「撮影用の古民家なので利用しやすい」「縁側が広くて撮影しやすい」などと感想を話していた。

土田代表は「若者と地域の方々との交流拠点になれば。宿泊していただいて、丹波を楽しんでほしい」と期待。また、地元との調整役を担っている一般財団法人・大山振興会の伊勢隆雄理事長は「古民家をこんなにも立派にしてもらい、また、活用してもらえることはうれしい。若い感性で大山を活気づけてもらえれば」と話していた。

古民家利用の予約や問い合わせは「森のフォトスタジオ」のホームページから。

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