ゴルフで初の全国へ 滝川第二高の西倉さん 「周囲の応援が力に」

2025.12.12
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関西大会で5位入賞し、全国初出場を決めた西倉さん=兵庫県丹波市山南町和田で

滝川第二高校ゴルフ部2年の西倉七乃葉さん=山南中出身、兵庫県丹波市山南町=が、このほど2日間の日程で三木市のオリムピックゴルフ倶楽部で行われた関西高校ゴルフ選手権決勝大会女子の部で5位に入賞し、念願の全国初出場を決めた。西倉さんは「応援してくれている人たちの顔が浮かび、力が湧いた。全国は優勝を目指したい」とさらなる飛躍を誓っている。

女子の部には65人が出場。同ゴルフ場は昨年の県大会で6位に入賞した「相性の良いコース」(西倉さん)。初日、2日目とも「落ち着いてプレーできた」と言い、スコアは初日が73、2日目が74のトータル147だった。

「(20位以内の)全国を意識して緊張した時、今までお世話になった人たちの顔が浮かび、『頑張ろう』と気合いが入った」と西倉さん。2日目は弟の誕生日でもあり、「表彰状に弟の誕生日の日付が入ってうれしい」と笑顔を見せる。

西倉さんは身長168センチの恵まれた体格で、得意なクラブは9番アイアン。ベストスコア69、ドライバー平均240ヤード。兵庫県の国民スポーツ大会(国スポ)強化選手にも選ばれている。

小学4年生の時、父の寛登さん(49)のゴルフの練習に付いて行ったのがゴルフとの出合い。小学生の間は、祖父の良樹さん(84)=同町=が毎週、打ちっぱなしに連れて行ってくれた。中学1年生で、加東市ジュニアゴルフクラブに所属し、試合デビュー。レッスンも受け、本格的に競技を始めた。中学3年生の夏の大会で好成績を残し、自身の目標にしていた「スコア70台」もクリア。強豪校からも声がかかった。

名門ゴルフ部がある滝川第二高に進学後は、恵まれた環境の中、高い技術を持つ仲間とも切磋琢磨し、力を付けた。

また、地元や近隣のゴルフ場や練習場が、地元のジュニア選手を育成したいと、西倉さんを支援。無料や割引料金で利用できるようサポートしている。西倉さんの全国出場を祝い、記念樹を植えてくれたゴルフ場も。西倉さんは「チームのように応援してくれる人たちがいて、本当に恵まれている」と感謝する。

全国大会(春高ゴルフ)は、来年3月16―20日、三木市のチェリーヒルズゴルフクラブで行われる。滝川第二のホームグラウンドでもあり、「コースが頭に入っている」地の利も生かし、トップを狙う。西倉さんは「一打一打を丁寧に打ち、自分のゴルフをしたい」と話している。

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