
上達する姿が励みに
本名は細見陽哉(はるや)さん。普段は大阪府の大学に通う3年生。ダンスネーム「CHABO」は、小柄なニワトリの一種、チャボ(矮鶏)に由来する。低身長だった自身になぞらえた。
子どもから大人までが通うダンスレッスンスクール「T―city crew」(丹波市柏原町、同市氷上町)柏原校のインストラクターを務める。自身も小学4年から高校3年まで同スクールで腕を磨いた。9月に開講した、初心者が対象の「初めてのストリートダンス」を受け持ち、現在、小学1―3年生の子どもたちに指導している。技術向上を目指すよりも、ダンスを楽しみ、魅力に気づいてもらえることを重要視しているという。
子どもたちに課題を課さなくても、翌週のレッスンで上達した姿を目にすると、「自主的に練習してくれているんや」と実感し、指導の励みになっているという。また、「楽しい」「難しい」といった素直な感情表現に、子どもたちの純粋さを感じている。
インストラクターと並行して、プレーヤーとしても精力的に活動する。同年代の8人組チーム「ゆかいな食品」をはじめ、ダンスバトル決勝で対戦した1歳年上の先輩に自ら声をかけて組んだペアチーム「NO Tips(ノーティップス)」、同じ大学のダンスサークルで出会った“相方”、並輝(なみき)さんと「ちゃみき」を結成するなど幅広く活躍している。
「子どもたちに“ダンスの楽しさ”を伝えていけたら。プレーヤーとしても楽しむことを第一に、今まで関わってきた人たちに恩返しができるよう、こつこつと頑張りたい」。21歳。


























