最低気温がマイナス2度と、凍える寒さとなった10日の兵庫県丹波篠山市。白い霜が降りたまちを歩くと、民家の屋根につけられたアンテナの上にまるっとしたフォルムの野鳥を見つけた。「モズ」(オス)だ。
全長約20センチ。スズメなどと同様、寒い時期に対応するため、脂肪を蓄えたり、羽の中に空気の層を作ることから見た目が膨らんでいる。
秋には、「モズの高鳴き」と呼ばれ、冬に向けた縄張り宣言で「ケケケケケ」と鳴いていたモズも、今は静か。モフモフに膨らみ、寒さにじっと耐えている。
これから真冬にかけて鳥たちのモフモフはさらに進み、冬の”最終形態”へと変身していく。
「さっむ」とつぶやきながら、かじかむ指でシャッターを切る。ダウンコートを着た記者でさえ震えているのに、モズはその身一つで寒さを乗り切ろうとしている。「自然ってすごいなぁ」と改めて尊敬した。
【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)




























