ラオス女性と一から作った布 現地長期滞在した前川さん 反物やストール販売

2025.12.07
ニュース丹波篠山市地域地域注目

ラオスの女性たちと一緒に作った布を展示販売している前川さん=兵庫県丹波篠山市上板井で

兵庫県丹波篠山市出身の前川佐知さん(46)=岡山県美作市=が、ラオス北部に住むタンドン族の女性5人と一から手作りした布を販売する「山の布展」を、丹波篠山市上板井314の明山邸で開いている。綿、染料の栽培に始まり、織りの道具まで全て手作りしており、前川さんは「人間味あふれる布たちを見に来てほしい」と話している。午前11時―午後4時、きょう7日まで。

前川さんは長年染織を学び、旅行で訪れたラオスの染織に魅せられて2004年からラオスに通い始めた。コロナ前まで14年間、1年の半分から10カ月ほどタイドン族の村に住み、現地の女性たちと一緒に布を作ってきた。伝統の布文化を守りたいという思いから、20年に帰国してからも共同で布作りを続ける。

反物、ストール、洋服など約70点を販売。栽培した綿をつむぎ、藍や木の皮、葉、泥などで染め、織り上げた布は、自然が生み出した優しい風合いが漂っている。服地の反物は幅92―93センチ。ストール6800円から。

前川さんは夫と「西垣農園」を営んでおり、無農薬、無化学肥料の自家野菜も一部並べている。明山邸の近くに駐車場あり。

関連記事