国際大会で3度目V トレイルランの中谷さん 100マイルレースで大会新

2025.12.06
丹波市地域地域注目

「LAKE BIWA 100」で走る中谷さん=滋賀県で(提供)

山野を駆け抜けるトレイルランニングのプロランナー、中谷亮太さん(34)=兵庫県丹波市=が、滋賀県で開かれた国際大会「LAKE BIWA 100」で自身が持つ大会記録を更新して通算3度目の優勝を果たした。険しい鈴鹿山脈を越える100マイル(約170キロ)の難コースを攻略。例年以上に国内外の有力選手が参戦した中で、結果を残した。

354人がエントリー。スタート直後に同山脈越えがあり、登った標高の合計は1万500メートル。自身が2年前に出した大会記録を、7分20秒更新する25時間12分38秒で優勝した。

大会1カ月前に、イタリアで行われた世界最高峰の大会「トルデジアン」(330キロ)を完走。日本人トップの男子総合18位に入ったが、10位以内という目標に届かず、悔しい思いをした。疲労はあったが、来年のトルデジアンでリベンジするための一歩目として、今大会で結果を残すことを自身に課した。

トルデジアンで体感した、序盤からスピードに乗るレース展開を意識。他の選手を圧倒し、同山脈を越えた約45キロ地点で2位との差は47分。約100キロ地点でいったん抜かれたが、最終盤の山越えで再びトップに躍り出た。最後は2位と約50分の差をつけた。

12月以降、タイや中国、イタリア、ネパール、ベトナム、フランスと海外レースを転戦する。「年齢的に、世界のトップを狙えるのはあと5年以内。集中して頑張らないと」と言い、「来年は海外レースを経験しながら、3カ月間はヨーロッパに滞在して鍛えたい」と話している。

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