
「ふるさとひょうごSDGsスクールアワード」最優秀賞を喜ぶ西紀北小学校の児童と高見校長、木村教諭=兵庫県神戸市(提供)
地域資源を生かした児童生徒の主体的な取り組みを顕彰する「ふるさとひょうごSDGsスクールアワード」(兵庫県教育委員会主催)の受賞者が決まり、小学生の部(参加9校)で丹波篠山市立西紀北小学校の「トイレバリアレンジャー―自分たちにできることを」の取り組みが最優秀賞を獲得した。高見成幸校長(56)は「皆で協力して取り組むことで大きな課題を解決できることを児童たちが学び、自信につながったと思う。今後も、ふるさと草山の豊かな自然や温かな人々から学び、持続可能な未来を切り開いてくれる力を育成したい」と受賞を喜んだ。
児童たちがさまざまな地域の課題を探る中で、通学路にトイレが少ないことに気づき、一般社団法人「プロフェッショナルをすべての学校に(プロ学)」が推進するプロと学校をつなぐ遠隔授業を、住宅機器メーカー「TOTO」(本社・福岡県)と行った。
児童たちは地域に新設する理想のトイレを検討。同社に▽農業者のために泥を落とすためのホース▽高齢者や車いすの人のための高さの変わる便座や、折り畳みの手すり▽中学生や妊婦のための折り畳みの荷物置き▽伸びる掃除機―を設置した「自然の中のバス停トイレ」を提案した。

トイレ改善の取り組みをまとめた応募動画の一場面
さらに、自分たちで取り組める校内トイレの改善方法を検討した。全校生へのアンケートやトイレの現状調査を実施。スリッパやジョウロが散乱していたり、尿が飛び散っていることが多いほか、便座が冷たかったり、水の流し忘れが多いことなどを課題に挙げた。
課題解決方法を検討し、学校長に提案。便座カバーを付けたり、じょうろを掛けるフックを付けたり、小便器に的を貼り付けたりした。備品の購入費は、児童たちが育てた農産物を「味覚フェア楽市楽座」で販売した収益で賄った。
動画では、「活動を通してさまざまな人の立場に立って考えることの大切さや、たくさんの人と関わることで新たな発見ができること、実践することの大切さを学んだ」と締めくくった。
6年生児童は「さまざまな取り組みでトイレがきれいになり、気持ち良く使えるようになった」「1人でできないことでも皆で協力したらできると思った」「さまざまな活動でトイレがきれいになってうれしい」「トイレ掃除をしてくれる人はすごいなと思った」と、それぞれ学びの中で感じたことを話した。
木村大倫教諭(35)は「小さなことでも主体的に取り組むことで大きな学びにつながる。今後も総合学習で児童ができることに取り組んでいきたい」と児童と共に受賞を喜んでいた。
2024年度の5、6年生(9人)が総合学習で取り組み、昨年夏にまとめた動画(約5分)が審査された。県教委は「地域や企業と連携し、地域の課題解決に取り組んだ経験を生かして、相手意識を持ちながら学校のトイレの課題解決に取り組んだ。アイデアを考えるだけでなく、実践することで子どもたちの自信につなげているところが素晴らしい」と講評した。


























