今春、 地区の呼称を 「東」 「西」 「南」 「北」 から旧村名に戻した氷上地域4地区が、 引き続き校名変更の検討を進めている。
北は 「幸世」、西は 「葛野」 にすると、 それぞれの自治振興会が決定。 春の時点では、 東と南は校名変更まで話が進まなかった。 「幸世」 とすることを決めた幸世自治振興会でも、 「校名変更は、 他地区と歩調を合わす。 それまでは現状のままとする」 などの条件が付いた。
現在、 南小学校区の沼貫地区自治振興会 (谷口康博会長) は、 各自治会長に投げかけ、 意見を聴取するよう求めている。 東小学校区の生郷自治振興会 (里尚会長) は、 「学校名変更検討委員会」 を組織し、 20―80歳代の15人の委員で協議中。
谷口、 里の両会長は、 「期限は区切っていない。 いろいろ意見を聞いて考えたい」 と口をそろえる。
東西南北の校名は、 昭和30年の1町4村合併時に決まった。 丹波市合併後、 市内での位置と地域の呼称、 校名が符号しないなどの声が一部で上がり、 地域呼称の変更につながった。 中央地区は、 丹波市発足後も 「位置が市の中央に近い」 「成松以外の自治会もあり、 『成松』 の旧町名、 旧校名は不具合を生じる」 (宮崎奏助自治振興会長) などの理由で、 地域の呼称、 校名とも変えないことにしている。
氷上町自治振興会会長の藤原敦實・葛野報徳自治振興会長は、 「今年度中に一定の方向性が出るよう期待している」 と、 議論を見守っている。