青垣町佐治地区の有志が1月1日、 空き家を活用してまちづくりやまちなみづくりを進めるサークル 「佐治倶楽部」 を設立する。 年会費を払って会員になると、 倶楽部が管理する空き家を使って教室を開いたり、 喫茶店などの飲食業や物品販売ができる。 「会員になって、 空き家を使うことでまちづくりに貢献ができる」 仕組みで、 近く会員募集を始める。
関西大建築環境デザイン研究室が、 空き家リフォームを手がけた 「関西大佐治スタジオ」 「本町の家」 の2棟を会員に提供する。
これまでは同大学関係のイベントにのみ使っていたが、 広く開放することで、 関わる人を増やし、 まちづくりの輪を広げる。 定期開催、 単発、 両方で貸し出す。
会員資格は、 「佐治を故郷として大切に想い、 暮らしや景観を大切にしたい人」 としており、 佐治住民に限定していない。 同大学生や、 同スタジオが佐治で開くイベントに協力している阪神間の都市住民の入会も想定している。 年会費は3000円。
1―3月は準備期間とし、 規約や施設の利用料金規定など、 細部を詰め、 4月に会員総会を開く。 会員限定のイベントも予定しており、 第1弾として、 1月に地元の山本豆腐店の豆腐尽くし料理を味わう。
同スタジオ研究員の出町慎さんは、 「会員には、 『やってみたい』 と思うことをどしどし提案してもらい、 それを実現する場として利用してほしい。 まちづくりに関わる地元の人、 佐治を故郷と思い関わろうとする都市部の人たちを集めていきたい」 と話している。