県内の市町や企業団に水道用水を供給している県企業庁が来年度から5年間、 計画水量に応じて、 1立方メートル当たり8―46円引き下げる方針を固めた。 篠山市は、 これにより、 年間約4000万円の費用節減につながる試算を出した。
篠山市の平均供給単価は、 現行の146円から130円に下げられる。
市では、 全体の約半分を県水でまかなっている。 厳しい水道会計状況から2006年に水道料金を約30%値上げし、 さらに当初計画では来年度から約30%の値上げの方針が示されていたが、 「市民の理解が得られない」 として、 酒井隆明市長は 「値上げしない」 ことを表明している。
市の水道会計は厳しく、 一般会計から年間約4億円を繰り入れしている状況。 酒井市長は 「県水の値が下がっても、 水道料金に反映することは難しい。 引き続き、 水道料金を値上げしないよう努めていきたい」 と話している。